働き盛りに家を買い、定年までにローンを払い終え、退職後は「終の住処」としてその家に住み続ける—–
かつてはライフスタイルが当たり前、とされていましたが、現在は高齢化やライフスタイルの多様化によって、そのような価値観は過去のものとなりつつあります。

退職後に一戸建てからマンションへ移り住むシニア達も多いといいます。
住み替えをしたシニアはどのような感想をいただいているのでしょうか?
実際に住み替えをしたシニアの声が掲載されているサイトを見つけたので、ご紹介したいとおもいます。

67歳で一戸建てから低層マンションへ 実際に住み替えたシニアの声

http://suumo.jp/journal/2015/09/14/97125/

こちらで紹介されているのは、現在67歳の夫婦。
約20年前に購入した一戸建てを売却し、その売却資金に少しの資金を追加して、今まで住んでいた一戸建てから目と鼻のさきにある築5年の中古マンションを購入したと言います。
住み替えによって居住面積は20㎡減りましたが、娘二人は家を出ていて、夫婦が過ごす部屋はリビングや寝室などに限られている現在、不自由さは感じないそうです。
また、基本的にセキュリティや管理などを自分たちで行わなくてはいけない一戸建てに比べ、マンションは楽で安心感もあるとのこと。
エリアが変わらないのでそれまで築いてきた地元の人との関係も変わらずに済んだそうです。

介護などで苦労した人が多い分、最近は老後は子供に頼らず自力で暮らしたい、と希望するシニア世代がとても増えています。
後々ケア施設などに入居する場合に資金が必要な事を想定すると、流動性が高く売却しやすいマンションの方がシニア世代にとっては魅力的なのでしょう。

この先はこうなるだろうから、これが正しい!と選択したことも、ライフスタイル、時代、そして自分の変化で時にはそうではなくなるのが人生です。
価値観が変化することを恐れず、その変化をも楽しめるように生きて行くには、今の自分や暮らしを客観視して、時に様々なことを整理していくのが必要なのかもしれません。
きっとその先には、今よりもっといい人生が待っているのではないでしょうか。